性感染症は性器だけではなく、口、喉などの粘膜にも感染します。 口からのピンポン感染のケースにも注意が必要です。痒みがある、痛みがある、おりものの量が増えた、などの症状があるときには悩まずに産婦人科を受診しましょう。
予防方法
- コンドームを使用すること。(※避妊のためにピルを服用している場合でも感染を防ぐためにコンドームが必要です)。
- 不特定多数の人とsexをしない。また不特定多数の人とsexしている人と関係をもたない。避妊 ⇒ 性感染症の予防にはならないので、コンドームを使用すること
- コンドームを使いたがらない人とはsexしないという強い意志を持つ。
主な性感染症
あなたが気になる性病をチェック!!
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カンジダ膣炎・外陰炎
カンジダ膣炎・外陰炎
体調を崩したり、抗生物質を服用することにより症状がでます。
ヨーグルトの様なおりものとかゆみが特徴です。洗浄と薬により一週間で症状はおさまります。
治療法:膣洗浄・膣剤治療を1~2日に1回のペースで。閉じる× -
性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症
おりものの増加、排尿時の痛み、下腹部痛などの症状がでることもありますが症状がないケースが多くあります。そのため気づかないうちに相手に感染させてしまい、また病気が進行してしまいます。尿道炎、卵管炎、不妊症の原因となります。
治療法:抗生物質服用。閉じる× -
トリコモナス膣炎
トリコモナス膣炎
特徴的な症状は、黄緑色の泡が立ち、魚が腐ったような臭いのするおりもの、外陰部の痒みです。男性は症状が軽く、気づかないことが多くあります。放っておくと不妊症の原因となりますので、パートナー同士でうつし合うことのないよう一緒に治療してください。
治療法:膣洗浄・膣剤治療を1~2日に1回のペースで。閉じる× -
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマ
痛みや痒みはありませんが、外陰部と肛門のまわりにイボ、腫瘍ができます。ただその数が増えますので、見た目にびっくりされるかもしれません。原因はヒトパピローマウイルスの感染ですが、これは子宮頸がんの発生と因果関係があります。早期発見・治療が大事です。
治療法:切除や焼灼術による治療が確実。再発の可能性が高いため最低3カ月は経過観察が必要。閉じる× -
淋 病
淋 病
おりものの増加、陰部の不快感などがありますが、症状を自覚しないこともあります。子宮頚管炎、尿道炎、骨盤内炎症性疾患にもなり、分娩時には新生児結膜炎の原因になります。
男性の場合、尿道炎、精巣上体炎を発症します。また尿道が熱っぽくなってかゆみが生じ、膿が出ます。排尿の際に激痛が走りますので、すぐにわかると思います。
治療法:抗生物質服用。閉じる× -
梅 毒
梅 毒
外陰部に硬いしこりができ、その後全身に皮膚症状(発疹など)が現れます。そして末期になると脳神経がおかされます。潜伏期が長いため、気づかないまま他人にうつしたり、妊娠してしまう可能性があります。妊娠の場合、胎児は先天性梅毒となります。
治療法:抗生物質服用。閉じる× -
HIV・エイズ
HIV・エイズ
初期は風邪のような症状ですが、その後発熱や強い疲労感に襲われます。さらに進行すると免疫不全状態からエイズを発症します。
セックスだけでなく、輸血や注射の回し打ちによっても感染します。
治療法:発症を遅らせる薬を服用しますが、現在はまだ完治させる方法はありません。閉じる× - 子宮頸がん
院長よりひとこと
当院の患者さんの半分は婦人科系の患者さんです。待合室に妊婦さんばっかりで居づらいなんてことはありません。個人的には恥ずかしい、と思う症状でも専門の診察室の中では、よくある事の一つです。一人で悩まないで、気軽にご相談ください。産婦人科医歴30年の院長が驚くような症例は 滅多にありません。