出産して、可愛いベビーが生まれてくるのは嬉しいことです。ただ困ったことに、出産には陣痛を伴いますから、痛いということです。

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当院では無痛(和痛)分娩を行っております。

皆さんの想像以上に陣痛は痛いようです。今まで生きてきた中では、一番強い痛みになるのではないかと思います。
順調にすすめば、痛みも呼吸法や根性で乗り切れます。特にこちらが手助けすることなく自然に無事終わることができるのが望ましいのです。
しかし、難産で2〜3日かかって眠れず疲れきってしまったり、恐怖感・不安感でパニックになったりした時、麻酔薬を使った無痛分娩を利用すると、落ち着いて分娩に臨めるようになります。
自然なお産の進行の中で、痛みに対する過度の不安を取り除き、痛みを楽にして、ゆったりしたお産を私たちは目指しています。

入院〜子宮口全開まで

入院〜子宮口全開まで

病室で過ごしていただきます。テレビを見る・音楽を聴く。ベッドで横になる・胡坐をかいて座る・四つんばいになる などご自由にお過ごし頂けます。タイミングを見計らって、分娩室へ移動して硬膜外麻酔の処置を行います。効果や血圧などを確認したら、病室へもどります。全開するまでの期間、麻酔がきれてきたら、随時追加します。
※ 経産婦さんの場合は全開まで待ちません

子宮口全開〜分娩

子宮口全開〜分娩

分娩室で過ごしていただきます(従来のスタイル・横向き・四つん這い・立って など)それぞれの妊婦さんのいきみ易いスタイルでお産をします。お好きな音楽があれば、おかけします。CDをご持参ください。(ただし、ロック系は向きません)ご主人の立会いは可能です。

分娩〜1時間

分娩〜1時間

傷があれば、処置をします。その間、赤ちゃんの診察や計測を別室で行います。
ご主人やその他家族の方達との対面です。写真やビデオの撮影も可能です。処置後、赤ちゃんやご主人と過ごします。分娩後1時間たったら、出血の診察をします。落ち着いていたら、病室へと戻ることが可能ですが、まだ出血が多いようでしたら、落ち着くまで分娩室にいます。
※後陣痛や傷の痛みが強ければ、麻酔薬を追加して和らげることができます。

※ 当院は個人病院です。臨機応変に対応しております。
陣痛が始まってからお産になるまで、初めての体験の連続の中で、色んな思いが出てきます。何なりとスタッフにお伝えください。

無痛分娩について

無痛分娩は、針を腰に刺し、硬膜外という狭い場所から麻酔の薬をいれ、主に下半身の感覚を鈍くして、陣痛の痛みを和らげます。
しっかり効けば、80〜90%楽になり、仮眠も可能となります。
長時間の陣痛で体力を失う場合や、出産後の外陰部の傷の処置等の痛みや後陣痛にも充分に対応できます。
もちろん麻酔ですから、それなりのリスクはあり、テストをし充分注意して行なう必要があります。
分娩は順調に進み、特に助けもなく自然に終わるのが望ましいですが、
出産後の子育てに早く回復できるよう、出産時の負担を軽くするのもいいかと思います。

無痛分娩 Q&A

質問
痛みは完全になくなりますか?
答え
無痛といっても痛みがゼロになるわけではありません。麻酔のかかり方には個人差がありますので、陣痛の痛みを「10」とした時、麻酔後の痛みが「2」になる人もいれば、「5」になる人もいます。
質問
陣痛が始まる前から麻酔をスタートするのですか?
答え
ある程度、陣痛が始まってからの場合が多いですが、希望者は入院時から始めます。
質問
硬膜外麻酔ってなんですか?
答え
腰から細いチューブをいれて、硬膜外腔という狭い腔間に麻酔の薬が注入するようにします。その近くを陣痛の痛みを感じる神経が通っているので、チューブに麻酔をいれると陣痛がきても痛みが楽になります。
質問
赤ちゃんが生まれる時、分かりますか?
答え
赤ちゃんが生まれる時には、本来の陣痛の痛みになっているので、自然分娩と同じです。
質問
自然分娩希望でスタートして、途中から麻酔をすることは可能ですか?
答え
可能です。ただし、処置を始めてから約30分後から痛みが楽になるので、麻酔が効きだす頃に分娩になりそうだと判断した時には、麻酔をあきらめていただくことがあります。
質問
お腹の赤ちゃんに影響はありますか?
答え
ありません。お母さんが不安や痛みから解放されて、リラックスした中でお産がすすんでいきます。
質問
無痛分娩にすることで子どもへの愛情が薄れませんか?
答え
子どもへの愛情は、赤ちゃんの世話をすることや、共に生活するなかではぐくまれていくものです。無痛分娩だからということで、愛情が薄れることはありません。
質問
実母や義母が反対します。
答え
赤ちゃんを産むのはお母さんです。お母さんの意思で決めてください。遠慮は不要です。
質問
実績はどれ位ですか?
答え
年間で約50例です。
質問
副作用にはどんなものがありますか?
答え
主な副作用として以下の4つがあります。
  • 母体の血圧が下がることがあります
  • 尿意がわからなくなる場合があります
  • 足がしびれる感じになることがあります
  • 頭痛がおこることがあります

体験者の感想

  • 本当に楽でした。2人目も絶対、無痛分娩にします。
  • 期待した程ではなかったです。全然痛みが軽くならなかったし…
  • 1人目が難産だったので、絶対無痛分娩と思っていました。
    静かにお産まで過ごせて良かったです。
  • 1人目を無痛分娩で出産したので、次も!と思っていました。ところがあっという間にお産が進んで、麻酔をするタイミングを逃してしまいました。それはそれで、安産でよかったかな。
院長

院長よりひとこと

硬膜外麻酔による無痛分娩も当院でのお産の1つの選択肢です。ただ無痛分娩と言っても、痛みがゼロになるわけではありません。最後の娩出の時には本来の陣痛となっていますから、それなりに陣痛を体験することになります。また、人によって痛みに対する感度が違うので、お腹の張りを痛みと感じてしまえば、ずっと痛いと感じるでしょう。一番辛い5分おき~2分おきの陣痛の長時間をかなり楽に過ごす事ができる、これが一番のメリットです。